冬の匂いを残した夜

冬の匂いを残した夜
夏の空を思い出していた

広がる月の光の周りを
丸い雲たちが滑り過ぎていく

手品の裏が見えたみたいに
東京の街がかすれていく

心のなかで君に
ナイフを刺しても
笑っているね

心のなかで君を
水に埋めても
すぐに抜け出して

舞台の裏に消えたみたいだ
東京の街がかすれていく

冬の匂いが通り過ぎたあと
夏の空をまた思い出した

桜の並木が華やいだあと
夏の空を思い出していた

自転車のペダルを漕いで漕いで
東京に近づくと
耳元で風がいくつもいくつも
小さな声援 心のなかへ

心のなかの恋しい恋しい君が
ステージの真ん中で
拍手に答えている

色葉が君へ降り注いだあと
夏の空をまだ思い返していた

心のなかで君に
拍手を贈るよ
愛しい愛しい君へ

日テレドラマ

家畜の歴史について その35

家畜の歴史について その36

漫画全巻ドットコム
勇者ヨシヒコ

関連記事

  1. あなたとマージンゼロになりたい

    あなたとマージンゼロになりたい毎日気持ちがカルーセルしていくあなたとマージンゼロになりた…

  2. もっとずっと

    もっとずっとこのままで もう少しちょっとまっての言葉すら波に消されていく君の前で…

  3. ざらつく月曜日の壁とか

    ざらつく月曜日の壁とかからみつく金曜日の残り香西陽の笑顔が悲しいから逃げたくなる時間…

  4. 君からの電話

    君からの電話一回鳴ったちょっとは好きだった?ちょっとは嫌いだった?ちょっとは結婚…

  5. アナタは嫌いじゃないわ

    アナタは嫌いじゃないわ でも好きじゃないだって アナタはいずれ私のそばを離れてゆくからもう何…

  6. 疑いの雨の中

    疑いの雨の中信じるように傘をさす…

  7. 鼻と口からでた風邪は

    鼻と口からでた風邪はスイカもパスモも使わずに改札を抜けて総武線 津田沼行に乗…

  8. プリンみたいな

    プリンみたいな永遠を夢見てたスプーンを取って二人つついて二人は甘い…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP