Hello, Dear Pride 空を見て
光るTの字 雲を一筋作って通り過ぎていく
守っていてくれていたんだよね この潮風のように
揺れるパラソルも いくつか閉じ始め
Hello, My Pride 足元に
絡む海水 白く泡立ち弾けてまた帰っていく
助けてくれていたんだよね この泡波のように
スピーカーから かすれた「Hello,my friend」
夏が終わる頃 暑さにまかせて
汗のしずくに合わせて サヨナラすればよかった
秋が始まる頃 涼しさに乗せて
ふとももについた砂と 一緒に払っていたら
君と歩いて 君と走った 何十年も
君がいないときに笑って 君がいないときに泣いた
君と考えて 君と答えた 何十年も
君がいたことで怖がって 君がいたことでいらだった
夏が終わる頃 大声にまかせて
焼けたにおいをかぶせて 食べてしまえばよかった
秋が始まる頃 歌声に乗せて
浮き輪から抜ける空気と 一緒に散っていったら
Hello, Dear Pride ありがとう
防波堤を 越えて見えるサーフカフェでコーヒー一つ
守っていてくれていたんだよね この氷のように
ラジオからまた 淋しい「Hello,my friend」
君と歩いて 君と走った 何十年も
君がいないときに笑って 君がいないときに泣いた
君と考えて 君と答えた 何十年も
君がいなくても大丈夫 君がいなくても多分
大丈夫だから ありがとう
この記事へのコメントはありません。