坂の途中 小さな公園 石のイス2つ
煙草の灰をいくつも落とし
ホットで買ったカフェラテも
しだいに冷めていった
五月雨明けの楽な空気にさらされて
言葉はいくつも生まれ 互いの耳を満たした
時間はどこまでも頑丈で
とうとうは二人は散らかしたゴミを集めて
発つことにした 終電が背中を駆け抜けた
抱きしめた 部屋に誘った
手を握ろうとしたのに
その白い肌 その白い声が拒んだ
わかってる いや 全然わからない
風が向かい合った顔と顔の間を
するどく刺して 消えた
寒そうにしてる姿をみながら
この手がこの胸が ふつふつ煮えて寒気がした
行くな春
まだ言い足りない もっと知りたい
いつかのどれもこれも抜きにして 糧にして
どうかそばにいて
繰り返し繰り返し思いながら
こんな夜中にも走るタクシーを憎んだ
SAY ON A ラララ
夏が来る
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