弱く汚いならば 弱く汚れていればいい
きっと俺の刀は誰も研いでくれない
それでいい 色んな色でくすんだ黒い刀剣
自分で研いで その切れ味に苦悩して自問して
死ぬ頃にはきっと それでも満足してる気がする
信じるよりも信じられる男でありたいと
俺の想像力はそうなるための刀だろう
百層にも重なる人の心のほんの二、三を想うため
俺は日々想像しようとしてるんだ
弱汚の剣の切れ味ならば俺が一番わかってる
そしてただ弱汚(おなじ)人を嫌いになずにいられたら
混じり合う響きに耳を広げられたなら
その時こそ俺は自由で居られる気がすんだ
邪はきっと消えないけれど ずっとじゃないんだ
この平凡は続く 憧れを噛みしめながら
甘いのに虫歯にならないすぐれもの 日々を行く
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